C.G.ユング『元型論 <増補改訂版>』、林道義訳、紀伊國屋書店、1999.5
テキストを購入しなくても参加可能ですが、持参することを推奨します。
■全4回スケジュール(予定)
■進行役:白田信重、山口正男、岩田明子 (ユング心理学研究会)
@白田 信重
「白田石材店」代表取締役社長。当研究会会長代行。
浅草で 100年の老舗石材店「白田石材店」の第四代目社長。早稲田大商学部卒。
@山口正男
原子力関連エンジニア。原子力規制業務に従事。超自然研究会。
@岩田明子
心理カウンセラー、心理占星術研究家、バッチフラワーセラピスト、ドイツ語翻訳家
内容 | |
第一回 3月2日 |
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第二回 4月6日 |
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第三回 5月11日 |
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第四回 6月8日 |
5月11日の第3回ユングスタディでは、ユング『元型論 <増補改訂版>』(林道義訳、紀伊國屋書店、1999.5)所収の第2論文、「集合的無意識の諸元型について」の後半を読み進めていきました。
アニマ元型は男性を魅惑する女性像として現れますが、今日では個人的な誤解・最悪の向こうみずとしても現われます。このアニマについては「取り込み」の心理機制を理解することも重要になります。アニマは非合理的で混沌とした生の衝動の元型であり、人々を無秩序に陥れる存在ですが、しかしこの元型と対決をすることによって、アニマの奥に隠された智恵の面が現れ、新たな秩序の形成がなされるとユングは述べます。 次いで現れる老賢者、すなわち意味の元型が、この新たな秩序を支える意味を提供します。意味というのは、単に主観的に付与されるだけものではなく、その背景には元型的な原形式が存在しているという点で、客観的なものでもあります。 そして論文の最後で、ユングは変容のプロセスの元型について触れます。変容プロセス自体の元型は、影、アニマ、老賢者といった人格化される元型とは異なり、これらの個々のイメージの現れる場の変化そのもののシンボルです。両極端の状態が交互に現れるリズムの中で、次第に高次の意識性が達成されていくことがこの変容の要になりますが、ここでも意識による対話・対決 Auseinandersetzung が重要な条件となります。 前期最終回となる次回6月のスタディでは、第3論文「元型──とくにアニマ概念をめぐって」を読み進めます。ここではアニマ・アニムス元型の上位概念となる、男女のペアの「ジジギー元型」が取り上げられています。元型理論についての詳しい理論的説明もあり、読み応えのある論文であると思います。
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時間:19:00~21:00 (開場は18:30)
会場:中野区産業振興センター(旧称 勤労福祉会館)
会費:1000円
問い合わせ先: jungtokyo_info@yahoo.co.jp(研究会事務局)
※セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。