No | タイトル・メッセージ | 講師 |
第1回 7月16日 (木) |
4人の講師によるパネルトーク
今年後期テーマ「宇宙の姿と人間の在処」の第一回目サロン講座のご案内です。 人間は歴史を通じて、宇宙の姿についてさまざまに想像をめぐらせてきました。人間が思い描く宇宙の姿は、人間がいかに存在するのかを問う鏡でもあります。 7月のユングサロンでは、各分野で活躍されている下記4人のパネリスト講師それぞれの視点を通し、こうした宇宙と人間の関わりを、あらためて皆様とご一緒に考えたいという企画です。 ----------------------- ●演題:「西洋の宇宙論と自然科学的世界観の歴史」 講師:白田信重氏(白田石材店代表取締役社長、ユング研究家、当会会長代行)
●演題:「茶道からの宇宙制作論(World making theory)」 講師:黒川五郎氏(芸術教育学者、茶道家、当会顧問)
●演題:「NLP(神経 言語プログラミング)により宇宙から俯瞰する自己」 講師:所れい氏(ヒーリングハープ・アルケミスト、当会顧問)
●演題:「宇宙の根源と八百万の神」 講師:檜垣清志氏(システムエンジニア、当会副会長) -----------------------
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第2回 9月10日 (木) |
「宇宙的視座と舞台芸術の困難について」 舞台演出家小池博史氏は、下記プロフィールをご覧のように、長年自らの劇団パパ・タラフマラを主宰し、コンテンポラリーダンス中心に幅広く創造的芸術分野で活躍され、国内外で高い評価を受けている著名な現代アーティストです。当会としては、4年前の大震災直後一時期、セミナー(サロン)会場を移転した東大駒場キャンバスで「パパ・タラフマラの30年と舞台芸術の問題点」のタイトルで講演され、今回は2回目になります。
<講師コメント> 舞台作品は現在、なにゆえに「舞台芸術」と括ることに困難を感じるかについて語りたいと思います。日本ではそもそも演劇、舞踊と明確なジャンル分けがされるようになったのは近代の演劇が西洋から輸入され、おおよそ築地小劇場が始まって以降であり、それまでとは大きく視座が変わったせいだと言えます。
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小池 博史 |
第3回 10月15日 (木) |
「宇宙中心の心理学」 尾崎真奈美さんは、創立以来の当研究会顧問でスピリチュアリティ関連のテーマで今まで5回講演されました。時にはダンス・アートなどとりいれた講義は大変興味深く楽しく好評でした。今回久しぶりのサロンでも、当日会場雰囲気しだいで、即興の踊り・茶道等のパフォーマンスが観られるかも知れません。
<講師メッセージ>:演者はこれまで、ポジティブ心理学の分野におけるスピリチュアリティ「高潔な人格・美徳」を実証科学として研究してきた。その中で、利他精神は高尚な宗教的目的というよりむしろ、種の保存のため万人に組み込まれている根源的な性質である事が、危機の時代にあってますます明確になって来た。人間をこのような性善説から捉える事により、持続可能な幸福が実現することを認知科学で説明する。また、この世の現象は人間の視点から観察すれば全て陰陽のバランスと循環で成り立っているように見えるが、宇宙的視座からは善悪も可否もなく、ただ、在る、それだけである。そこから心を読み解くのが「宇宙中心の心理学」であり、その理論モデルが「インクルーシブポジティビティ」である。
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尾崎真奈美 |
第4回 11月26日 (木)
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「素粒子論からみた宇宙」 今期テーマ「宇宙の姿と人間の在処」第4回目、講師は原子力工学技術者で宇宙論にも造詣の深い当会員の山口正男さんです。梶田さんのノーベル賞受賞記念に相応しい話題提供になりそうで楽しみです。
<講師コメント>
今年のノーベル物理学賞は「ニュートリノ(素粒子の一種)の質量発見」に対して贈られた。これは「宇宙の成り立ちや物質の起源への道を開く成果」と高く評価されたものである。今回の講演では「ミクロの素粒子がなぜマクロの宇宙と関係するのか?」を解説することにより、「宇宙の姿と人間の在処」のテーマに迫りたい。まず、「近世以前の宇宙観」「現代の宇宙観」を例示し「宇宙の姿」に迫る。「ウロボロスの蛇」より、「極小スケールと極大スケール」「素粒子論から見えてくる宇宙像」について解説する。つぎに、「美術作品における宇宙観」「文学作品における宇宙観」を例示し「人間の在処」に迫る。
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山口 正男 |
第5回 12月17日 (木)
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『カバラ≪生命の樹≫~心の“宇宙図”で人間の進化プロセスを読み解く~』
心理カウンセラーで翻訳家の岩田明子さんは当研究会顧問で、神秘主義や宗教心理学、キリスト教にも造詣が深く、これまで「マリア信仰」「エクソシスト」「聖痕」他4回講演されました。今回はご専門の心理学的、心理占星術的視点を交え、人間と宇宙の繋ぎ方と人間のあり方を解き明かして頂けるのではないでしょうか。
<講師メッセージ>:「生命の樹」は「人間」と「宇宙」のひな形として太古から継承されてきた象徴体系で、「宇宙樹」とも呼ばれています。樹の根は大地を深く貫き、高く伸びた枝が天の高みに届いている様子からもわかるように、この象徴体系は人間と神をつなぐ「梯子」の役割を果たしてきました。また、ユダヤ神秘主義のカバラ(“伝承”の意)において人間は、天と地の間にあって、唯一自らを個人として進化させることができる特別な存在として位置づけられてきました。「生命の樹」に「宇宙設計図のひな形」がどのように組み込まれているのか、「神の似姿」にかたどって創造された人間が、どのように進化するようデザインされているかを、太陽系にある惑星と人間との照応関係なども紹介しなが
ら読み解いていきたいと思います。
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岩田 明子 |
氏名 | プロフィール |
白田 信重 |
白田石材店代表取締役社長、ユング研究家 当会会長代行 |
黒川 五郎 |
芸術教育学者、茶道家 当会顧問
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所 れい |
ヒーリングハープ・アルケミスト 当会顧問
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檜垣 清志 |
システムエンジニア 当会副会長
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小池 博史 |
演出家・作家・振付家・舞台美術家、‘舞台芸術の学校’校長、「小池博史ブリッジプロジェクト」代表。 茨城県日立市生まれ。1982年『パパ・タラフマラ』設立。以降、全55作品の作・演出・振付を手掛け、35ヶ国で上演。2012年5月、パパ・タラフマラ解散後、「小池博史ブリッジプロジェクト」を設立。創造性を核に据え、「創作」、「発進」、「教育」の三本柱を据えて展開中。「創作」に於いては宮沢賢治シリーズ三本「注文の多い料理店」、「銀河鉄道」、「風の又三郎」をすでに制作し、2013年からは「マハーバーラタ」プロジェクトを開始。第一部をカンボジア、第二部をインドで制作後にアジアツアー。本プロジェクトは2021年まで継続する。つくば舞台芸術監督、アジア舞台芸術家フォーラム委員長、国際交流基金特定寄附金審議委員等を歴任。 著書に「ロンググッドバイ~パパ・タラフマラとその時代」(青幻舎)、「からだのこえをきく」(新潮社)がある。
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尾崎真奈美 |
大学教授<心理学・芸術教育> 当会顧問
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山口 正男 |
神奈川県横浜市生まれ。 大学卒業後重電機メーカーで沸騰水型原子炉及び核燃料関連施設の設計に従事、六ヶ所村再処理工場や高速増殖炉もんじゅで現場勤務も経験。今年3月の退職までの数年間は東京で原子力規制業務に従事、現在は茨城県日立市在住。 職場仲間と「超自然研究会」を結成、「意識」、「心」、「宇宙の本質」などに関しての勉強会実施中。理論物理学、脳科学、生物・生化学、宗教・哲学、神秘体験、心理学等より「実在の探求」の一環としての「宇宙モデルの理解のための構成図」構築中。
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岩田 明子 |
立教大学大学院文学研究科博士課程(キリスト教神学)を経てドイツに留学。ハイデルベルク大学神学部博士課程にて比較宗教学(神秘主義)、宗教心理学(心身相関論)を研究したのち、ドイツのパラケルススシューレにて心理占星術や様々な自然療法を学ぶ。 心理カウンセラー、心理占星術研究家、バッチフラワーセラピスト、ドイツ語翻訳家として活動中。 著作『アルプスの少女ハイジに学べ!』 翻訳書『バッチフラワーエッセンス辞典』『バッチフラワーニューセラピーⅠ:12の軌道』『愛について』『癒す力はあなたの胸に』など多数。
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