2025/3/16 サロン企画「瞑想と深層心理学」シリーズを掲載しました。
2024/9/23 「ユング心理学研究会創立20周年記念大会」を開催します。
2023/1/23 2023年スタディのテーマを掲載しました。
2022/1/11 ユング心理学研究会・本棚ブース開設のお知らせ
2020/3/31 ユングサロン一時休止のお知らせ
2020/3/14 「ユング心理学基本用語集」を掲載しました。
※参加希望の方は、下記申より申し込みをお願いします。
※セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。
瞑想と深層心理学 〜「人類の進化」と「瞑想体験の諸相」
講師:岩田明子 《会場・オンライン 併用開催》
「瞑想状態」を「深層心理学・生理学・脳神経学的観点」から考察、そして仏教の経典を参考にしながら自分の心の中に“浄土”を描く練習をします。
【第1部】瞑想とは何か?
* 瞑想体験の諸相
* 瞑想の目的と意義
* 瞑想と心身の健康
【第2部】瞑想「浄土を思い描く練習」
* 生理学・脳神経学・心理学などの視点から瞑想状態の諸相を考察
* 瞑想に入る前の準備体操として《集中》《感覚制御》のミニワーク
* 心のなかで自分なりの“浄土”を思い描くことができるよう毎回新しいテーマを加えながら練習していきます。
(仏教経典『観無量寿経』を参考にしますがテキストを用意する必要はありません)
《年4回の開催を予定》
第1回(3/29) 太陽・水 (視覚+触覚)
第2回 夏 池・樹木 (聴覚+臭覚)
第3回 秋 蓮の花 楼閣 (五感)
第4回 冬 極楽浄土を散策
講師:岩田明子(ユング心理学研究会理事)
心理療法家として都内の心療内科・耳鼻咽喉科において自律訓練法のトレーナー・認知行動療法・医療催眠・誘導瞑想・呼吸法などの手法をつかって活動中。
立教大学文学部大学院 修士・博士課程においてキリスト教神学を学ぶ。25歳のときに瞑想体験における「呼吸状態の変化」に関心を抱く。その後ドイツ・ハイデルベルク大学神学部博士課程に留学。「奇跡的治癒」というテーマで、祈りや瞑想時の心理状態の変化について宗教心理学・神経生理学的な視点から研究を開始。そこで編み出された理論が実際にどこまで有効であるかを知りたくて活動領域を臨床現場に移行。ドイツにおいて心理療法家の資格を自然療法学校において取得。帰国後は、植物療法に関するセミナーやドイツ語の書籍を翻訳するかたわら、心身医学の領域において心理療法がいかに介入できるかを様々な角度から研究している。心理療法家としては30年の経歴をもつ。
瞑想歴40年
キリスト教の瞑想歴10年・ユダヤ神秘主義における瞑想歴10年
ラージャ・ヨーガ(瞑想)歴20年。インドにおける誘導瞑想の資格をもつ。
鎌倉臨済宗のお寺にて座禅の修行は7年目となる。
https://akiko-counselingroom.com 「岩田明子の自律神経トレーニング」
*** 講師よりメッセージ ***
「心の中に“至福の国=浄土”をイメージすることの意味」
この講座は、心の中に「至福の状態」、仏教がいうところの「浄土」を思い描くこと、そして、そこを「定期的に訪れる」ことを目標にしてデザインされています。
太古から引き継がれている伝統的な修行法は、究極の存在との合一体験を目標になされるものですが、瞑想のプロセスにおいては、わたしたちの心を安定させ強固にしてくれることが知られています。
仏陀が誕生する前からインドでは様々な瞑想法があり、そこから伝えられた技法は東洋の国々や西方の国にまで伝わり、やがて土着の宗教と交じり合い、それぞれの国に合った形で独自の伝統に統合されてきました。本講座で参考文献として扱う『観無量寿経』もまたインドから日本へと流れ着き、浄土系の瞑想法として受け入れられたものの一つです。
仏教用語の「極楽浄土」という言葉は、煩悩にまみれた「この世」を表す「穢土(えど)」との対比で描き出されています。この世とあの世のこうした対比は、実は仏教だけでなく、他の宗教にも見られ、そしてどの時代・どの文化圏にも類似した区別があり、それに似あった表現があります。
たとえばキリスト教では2000年以上前から「天国(楽園)」と「地獄」として表現されてきましたし、それよりも古い古代ギリシャ時代には理想郷を「アルカディア」と呼んでいました。
皆さんでしたら、理想郷や極楽浄土をどのようにイメージされるでしょうか?
本講座では浄土教の経典『観無量寿経』を参考にしながら進めていきますが、「浄土」という言葉を仏教用語よりも少し広い意味で活用させていただきたいと思っています。その人にとって、いつ行っても平和でほっとできる「楽園」や「安全地帯」としての「心の故郷」「理想的な場所」「至福の国」といった表現のすべてを「浄土」とし、各人自由に思い描いていただくことを一つの大きな目標にしていきます。
なぜそうするのかを、もう少し詳しく説明したいと思います。
たとえば実際のクリニックの現場では、思想的・宗教的・社会的立場が異なる人たちが私のもとを訪れてきます。具体的な問題解決を目の前にして、どの方にも必ず伺うのは「どういう状況をお望みですか?」という問いです。つまりクリニックの現場では、あの世ではなく、“この現実で望む未来イメージ”に目を向けていただきます。
すると、どうでしょう。その人にとっての「理想的な至福のイメージ」は、それをありありと思い浮かべ実感できたときには、とてつもない効力を発揮することになるのです。心に抱いたイメージが、現在の私たちの心に「働きかける」この力は、時にどの薬よりも効果のある“特効薬”となります。
興味深いことに本講座で参考にさせていただく浄土系の経典『観無量寿経』では、心に「浄土を描くという瞑想」が「修行法」になっています。その練習(修行)の過程で、人の心は平安をとりもどし、心が安定し、希望を抱きなおし、一部の人達は最終的には解脱へと向かっていきます。
つまり「浄土」という言葉から派生するイメージは、実は、単に「あの世」という異次元の時空を意味しているのではなく、私たちの現在ある心の状態を変容させるだけの「働き」があるとみることができるのです。
ところで、本講座で参考文献となっている『観無量寿経』は、心理学者カール・グスタフ・ユングが63歳の時に大学の講義で集中的に取り挙げていました。この経典にある様々な極楽のイメージ、たとえば太陽や水、樹木や池、蓮の花などは、日本人が日ごろから目にしている風景と自然に重なるため、自然環境の厳しい地域の方達よりも無理なくイメージできる素材です。毎回、いくつかのイメージ対象を練習していき、自分なりの極楽浄土を少しずつ思い描けるように、瞑想のための短い練習方法をご紹介していきたいと思っています。
さらに瞑想体験のなかで心身に起こっている変化を、自然科学の分野においては、どのように表現されているかも、お伝えする予定です。
なにはさておき、まずはご自分の心の中に「至福のワンダーランド」を作っていく準備、そして練習をご一緒できれば幸いです。
岩田明子
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■ 開催日時:3月29日(土)19:00 〜 21:00
■ 参加費:1,500円
・参加申込者には会の終了後、録画アーカイブを期間限定で配信する予定です。
(諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)
・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。
■ 参加方法
オンライン参加と、配信会場での現地参加の、二種類の参加ができます。
どちらの参加方法でも、終了後にアーカイブ配信を視聴できます。
(1)オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
開始時間にオンラインのミーティングルームに参加します。定員45人。
配信会場とは、チャットでのやり取りや、対面での議論が可能です。
・開場は開始15分前の18:45です。
(2)配信会場での現地参加
配信会場にお集まりいただいて現地参加できます。定員10人。
配信会場:〈シェアリングスペース〉chez Alterna(シェ・オルタナ)
東京都中野区松が丘1丁目 17-12
西武鉄道新宿線・新井薬師前駅より徒歩3分
https://chez-alterna.com
・当日は紙資料を配布しますので、資料代500円を別途いただきます。
(資料代は現金でご用意ください)
・開場は、開始30分前の18:30です。
(開始前までは参加者間の交流の時間となります)
※ 申し込み後に参加方法を変更したい場合には、事務局までご一報ください。
■ 参加申し込みページ https://jungsalon20250329.peatix.com
■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局 [email protected]
日程
2024/6/27 岩館真理子の短編漫画を読む(参加無料) 開催概要
2024/8/1 古典怪奇小説・恐怖の夜 II 開催概要
〜 夢の女の恐怖 篇 〜 読演による鑑賞と心理学的考察
2025/1/16 幻の少女マンガ家・岩川ひろみの作品を読む 開催概要
(参加無料)
※次回以降の計画は、適時掲載します。
※参加希望の方は、下記より申し込みお願いします。
※セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。
今期テーマ
開催概要
2023~2024年のユングスタディ企画は「ユングの東洋思想論を読む」です。ユングが東洋思想について論じた様々な文章を取り上げて読んでいきます。
ユングの東洋思想に関する論考は、欧米の人々にとって長らく、東洋思想を受け入れる上での重要な導きでした。現代の研究水準から見れば、その内容に問題を感ずる部分が多々あるとしても、そこには今でも読まれるべき重要な観点が含まれています。
また、ユングにとっても東洋思想研究は、重要な意味を持っています。フロイトとの決別後、ユングは自身の経験から得た、無意識に関わる様々な体験や知見を、どう位置付けてよいものか理解できずにいました。この時、中国学者ヴィルヘルムの送ってきた東洋のマンダラ図や瞑想のテキストの中に、自分の体験してきたものと共通のものを見出します。そのことが自身の経験をまとめ上げる機会になります。また一方で、世界中に見られる自然的象徴への関心が開かれ、自らの精神的基盤たる西洋のシンボルの歴史的研究にも繋がっていきました。後期の大きな研究テーマとなる共時性の概念も、そのアイデアは『易経』から得たものでした。
ユングの東洋思想研究がなければ、錬金術研究、キリスト教研究、共時性理論などのユング後期の業績は、そもそも存在しなかったかもしれません。ユングは単なる一精神科医として名を残すにとどまり、私たちの知っているようなユングはいなかったでしょう。今期スタディにおいては、そうしたユング思想のあり方をも読み解いていければと思います。
■ 開催日:原則として、毎月第一木曜日(1、8月は休止) 20:00〜22:00
■ 開催方法:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
■ 案内役:白田信重、岩田明子(ユング心理学研究会)
■ 司会進行:海野裕美子(ユング心理学研究会) 資料協力:山口正男
■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局 [email protected]
■ テキスト: C.G.ユング「ヨーロッパの読者への注解」
(ヴィルヘルム共著『黄金の華の秘密』、
湯浅泰雄・定方昭夫訳、人文書院、1980.3 所収)
・ 適宜、英語原文、ドイツ語訳文も参照します。
・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。
・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。
日程
第1回:2月2日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第2回:3月2日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第3回:4月6日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第4回:5月11日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第5回:6月1日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第6回:7月6(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第7回:9月7(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第8回:10月5日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第9回:11月2日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第10回:12月7日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45) 開催概要
第11回:2月1日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第12回:3月7日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第13回:4月4日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第14回:5月9日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第15回:6月6日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第16回:7月4日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第17回:9月5日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第18回:10月3日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第19回:12月5日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第20回:2月6日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第21回:3月6日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
第22回:4月3日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 開催概要
予定
第23回:5月1日(木)19:30 〜 21:30 (開場19:15) 申し込み