日 程(19:00~21:00) |
||
第1回 2月16日 (木) 【済み】 |
『現出する『赤の書』の世界』 『赤の書』は、ユングが16年もの間書き続けていた私的で内的な日記です。長らく非公開でしたが、一世紀後の2009年にやっと公刊されました。過剰なほどのイメージに満ちたこの書の公開によって、ユングはまた新たな読まれ方をされるようになるでしょう。 本書の公刊の持つ意味、およびその豊かな内容について出版本や映像等でご紹介します。
|
白田信重 |
第2回 3月15日 (木) 【済み】 |
『春の黄昏~見えないものを描く童話の世界』 童話は短いお話の中で、自分と世界との関わりを表現することができます。それは目には見えないものですが、自然や精霊の姿を通して物語に表現することができるのです。 今回は、未発表作品『モジャの森』(他)を描き下ろしの挿絵と共に朗読することで、童話そのものを味わっていただければと思っています。後半はユング研究家・白田信重氏と対談を行います。
|
なかひらまい |
第3回 4月19日 (木)
【済み】 |
『色とりどりの泉鏡花』 「色は兎角白が土台となる。これに色々の色彩が施されるのだ」。 耽美で幻想的な世界を描いたことで知られる泉鏡花(1873-1939)。 その作品の世界は鮮やかな色彩に満ちています。目もあやに躑躅の花、うつむき加減の顎の雪、色青く光る蛇...。まるでそこに「いる」感覚にとらわれるような、時にはぞっとさせるようなその立ち現れの世界を、鏡花の日本語とともに鑑賞してみましょう。
|
甲田 烈 |
第4回 5月10日 (木)
【済み】 |
『ささやく数学に耳を澄ませて 〜「数学を考える」のかそれとも「数学が語る」のか』
あなたは、自らの人生を振り返った時に、自分の人生がはじめからそうなるべく決まっていたかのように感じた事はありませんか。その時々に、私達は自らの意志で物事を決めてきたはずなのに、これは不思議な事です。 一体どういう事なのか、試しに「数学」に訊ねてみませんか。本講演では数学が語り出す話に、参加者と一緒に耳を傾けてみたいと思います。 ただし参加者には、数学に関する前提知識を必要としません。
|
小笠原義仁 |
第5回 6月21日 (木) |
『ヘルマンヘッセとユング心理学』 ヘルマンヘッセ(1877~1962)は、1946年にノーベル文学賞、ゲーテ賞を受賞した世界的に著名な文豪であるが、85年の生涯においては、幾度か精神的危機に陥り、第一次世界大戦中にユング派の精神分析を受け回復を果たしたが、その経験は作風に大きな影響を与え、変化の契機は「デミアン」だと言われている。 そこで、ユング心理学の基本概念である元型、アニマ・アニムス、グレートマザー、シジギーなどが作品にどのように表れているかを考察する。
|
信太知永子 |
氏名 |
プロフィール |
白田信重 |
:ユング研究家、ユングネット会長、当研究会会長。 ”浅草で100年”白田石材店社長。早稲田大卒。
|
なかひらまい |
:童話作家、イラストレーター。セツ・モードセミナー卒業。 『スプーの日記』(トランスビュー刊)シリーズで作家デビュー。
|
甲田 烈 |
:相模女子大学非常勤講師・河合文化教育研究所研究員。専門は比較哲学。 研究領域としては、スピリチュアリティ・仏教心理学・メタ理論構築など。 著書に『手にとるように哲学がわかる本』(かんき出版)など。関連論文多数。 Blogは、「Fi-eldification World〜日々に新たに、また日に新たに〜」 →http://fieldificator.seesaa.net/
|
小笠原義仁 |
:早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、東京大学生産技術研究所 勤務を経て現在早稲田大学理工学術院次席研究員、数理科学者、著書に 『ものの見方としての位相空間論入門』(培風館)、関連論文多数。
|
信太知永子 |
:2011年3月、早稲田大学社会科学院修士課程修了(ユング研究)。 理化学研究所研究室勤務
|
時間 : 19:00~21:00(開場時間18:45)
場所 : 中野区勤労福祉会館
(JR中野駅南口改札口を出て,左側の交番のわき道を線路に沿い直進,コンビニの手前を右折して100Mほど進んだ左側の建物,徒歩4分)
会費 : 1000円(含むドリンク)