2024/6/27 岩館真理子の短編漫画を読む(参加無料) 開催概要
2024/8/1 古典怪奇小説・恐怖の夜 II 開催概要
〜 夢の女の恐怖 篇 〜 読演による鑑賞と心理学的考察
2025/1/16 幻の少女マンガ家・岩川ひろみの作品を読む 開催概要
(参加無料)
瞑想と深層心理学 〜「人類の進化」と「瞑想体験の諸相」
講師:岩田明子 《会場・オンライン 併用開催》
「瞑想状態」を「深層心理学・生理学・脳神経学的観点」から考察、そして仏教の経典を参考にしながら自分の心の中に“浄土”を描く練習をします。
【第1部】瞑想とは何か?
* 瞑想体験の諸相
* 瞑想の目的と意義
* 瞑想と心身の健康
【第2部】瞑想「浄土を思い描く練習」
* 生理学・脳神経学・心理学などの視点から瞑想状態の諸相を考察
* 瞑想に入る前の準備体操として《集中》《感覚制御》のミニワーク
* 心のなかで自分なりの“浄土”を思い描くことができるよう毎回新しいテーマを加えながら練習していきます。
(仏教経典『観無量寿経』を参考にしますがテキストを用意する必要はありません)
《年4回の開催を予定》
第1回(3/29) 太陽・水 (視覚+触覚)
第2回 夏 池・樹木 (聴覚+臭覚)
第3回 秋 蓮の花 楼閣 (五感)
第4回 冬 極楽浄土を散策
講師:岩田明子(ユング心理学研究会理事)
心理療法家として都内の心療内科・耳鼻咽喉科において自律訓練法のトレーナー・認知行動療法・医療催眠・誘導瞑想・呼吸法などの手法をつかって活動中。
立教大学文学部大学院 修士・博士課程においてキリスト教神学を学ぶ。25歳のときに瞑想体験における「呼吸状態の変化」に関心を抱く。その後ドイツ・ハイデルベルク大学神学部博士課程に留学。「奇跡的治癒」というテーマで、祈りや瞑想時の心理状態の変化について宗教心理学・神経生理学的な視点から研究を開始。そこで編み出された理論が実際にどこまで有効であるかを知りたくて活動領域を臨床現場に移行。ドイツにおいて心理療法家の資格を自然療法学校において取得。帰国後は、植物療法に関するセミナーやドイツ語の書籍を翻訳するかたわら、心身医学の領域において心理療法がいかに介入できるかを様々な角度から研究している。心理療法家としては30年の経歴をもつ。
瞑想歴40年
キリスト教の瞑想歴10年・ユダヤ神秘主義における瞑想歴10年
ラージャ・ヨーガ(瞑想)歴20年。インドにおける誘導瞑想の資格をもつ。
鎌倉臨済宗のお寺にて座禅の修行は7年目となる。
https://akiko-counselingroom.com 「岩田明子の自律神経トレーニング」
*** 講師よりメッセージ ***
「心の中に“至福の国=浄土”をイメージすることの意味」
この講座は、心の中に「至福の状態」、仏教がいうところの「浄土」を思い描くこと、そして、そこを「定期的に訪れる」ことを目標にしてデザインされています。
太古から引き継がれている伝統的な修行法は、究極の存在との合一体験を目標になされるものですが、瞑想のプロセスにおいては、わたしたちの心を安定させ強固にしてくれることが知られています。
仏陀が誕生する前からインドでは様々な瞑想法があり、そこから伝えられた技法は東洋の国々や西方の国にまで伝わり、やがて土着の宗教と交じり合い、それぞれの国に合った形で独自の伝統に統合されてきました。本講座で参考文献として扱う『観無量寿経』もまたインドから日本へと流れ着き、浄土系の瞑想法として受け入れられたものの一つです。
仏教用語の「極楽浄土」という言葉は、煩悩にまみれた「この世」を表す「穢土(えど)」との対比で描き出されています。この世とあの世のこうした対比は、実は仏教だけでなく、他の宗教にも見られ、そしてどの時代・どの文化圏にも類似した区別があり、それに似あった表現があります。
たとえばキリスト教では2000年以上前から「天国(楽園)」と「地獄」として表現されてきましたし、それよりも古い古代ギリシャ時代には理想郷を「アルカディア」と呼んでいました。
皆さんでしたら、理想郷や極楽浄土をどのようにイメージされるでしょうか?
本講座では浄土教の経典『観無量寿経』を参考にしながら進めていきますが、「浄土」という言葉を仏教用語よりも少し広い意味で活用させていただきたいと思っています。その人にとって、いつ行っても平和でほっとできる「楽園」や「安全地帯」としての「心の故郷」「理想的な場所」「至福の国」といった表現のすべてを「浄土」とし、各人自由に思い描いていただくことを一つの大きな目標にしていきます。
なぜそうするのかを、もう少し詳しく説明したいと思います。
たとえば実際のクリニックの現場では、思想的・宗教的・社会的立場が異なる人たちが私のもとを訪れてきます。具体的な問題解決を目の前にして、どの方にも必ず伺うのは「どういう状況をお望みですか?」という問いです。つまりクリニックの現場では、あの世ではなく、“この現実で望む未来イメージ”に目を向けていただきます。
すると、どうでしょう。その人にとっての「理想的な至福のイメージ」は、それをありありと思い浮かべ実感できたときには、とてつもない効力を発揮することになるのです。心に抱いたイメージが、現在の私たちの心に「働きかける」この力は、時にどの薬よりも効果のある“特効薬”となります。
興味深いことに本講座で参考にさせていただく浄土系の経典『観無量寿経』では、心に「浄土を描くという瞑想」が「修行法」になっています。その練習(修行)の過程で、人の心は平安をとりもどし、心が安定し、希望を抱きなおし、一部の人達は最終的には解脱へと向かっていきます。
つまり「浄土」という言葉から派生するイメージは、実は、単に「あの世」という異次元の時空を意味しているのではなく、私たちの現在ある心の状態を変容させるだけの「働き」があるとみることができるのです。
ところで、本講座で参考文献となっている『観無量寿経』は、心理学者カール・グスタフ・ユングが63歳の時に大学の講義で集中的に取り挙げていました。この経典にある様々な極楽のイメージ、たとえば太陽や水、樹木や池、蓮の花などは、日本人が日ごろから目にしている風景と自然に重なるため、自然環境の厳しい地域の方達よりも無理なくイメージできる素材です。毎回、いくつかのイメージ対象を練習していき、自分なりの極楽浄土を少しずつ思い描けるように、瞑想のための短い練習方法をご紹介していきたいと思っています。
さらに瞑想体験のなかで心身に起こっている変化を、自然科学の分野においては、どのように表現されているかも、お伝えする予定です。
なにはさておき、まずはご自分の心の中に「至福のワンダーランド」を作っていく準備、そして練習をご一緒できれば幸いです。
岩田明子
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■ 開催日時:3月29日(土)19:00 〜 21:00
■ 参加費:1,500円
・参加申込者には会の終了後、録画アーカイブを期間限定で配信する予定です。
(諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)
・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。
■ 参加方法
オンライン参加と、配信会場での現地参加の、二種類の参加ができます。
どちらの参加方法でも、終了後にアーカイブ配信を視聴できます。
(1)オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
開始時間にオンラインのミーティングルームに参加します。定員45人。
配信会場とは、チャットでのやり取りや、対面での議論が可能です。
・開場は開始15分前の18:45です。
(2)配信会場での現地参加
配信会場にお集まりいただいて現地参加できます。定員10人。
配信会場:〈シェアリングスペース〉chez Alterna(シェ・オルタナ)
東京都中野区松が丘1丁目 17-12
西武鉄道新宿線・新井薬師前駅より徒歩3分
https://chez-alterna.com
・当日は紙資料を配布しますので、資料代500円を別途いただきます。
(資料代は現金でご用意ください)
・開場は、開始30分前の18:30です。
(開始前までは参加者間の交流の時間となります)
※ 申し込み後に参加方法を変更したい場合には、事務局までご一報ください。
■ 参加申し込みページ https://jungsalon20250329.peatix.com
■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局 [email protected]
2024/8/1 古典怪奇小説・恐怖の夜 II
〜 夢の女の恐怖 篇 〜 読演による鑑賞と心理学的考察
理解を超えたことがらについても話し合うことは大切であり、健康にもよいことだ。
それは、暖炉の側でパイプをふかしながら、幽霊のお話を語り合うようなものである。
── C. G. ユング 『ユング自伝2』河合隼雄他訳、みすず書房、1973.5、p.138
ユング心理学研究会、夏の恒例の怪談会企画です。
古典怪奇小説を俳優による読演で味わいながら、作品の心理学的読解をしていきます。
19世紀後半から20世紀前半にかけては、英米を中心とした古典怪奇小説の黄金期にあたります。怪奇なるもの、心霊的なるものへの関心は、第一次世界大戦を経て時代が現代へと移行するなかで、人々の魂の奥底の希求に応えるものだったのかもしれません。
どうぞ皆様、「健康にもよい」恐怖の夜をお過ごしください!
■ 怪奇小説読演:近童弐吉(こんどうにきち・俳優)
愛知県出身。舞台俳優として大劇場から喫茶店公演まで規模を問わず出演。
主演作多数、海外作品への出演も多い。TVドラマや映画にも多数出演。
TVドラマ:「利家とまつ」(本田忠勝)、「菜の花の沖」(高田屋嘉蔵)、
「ハンチョウ」(相良一樹)、「相棒」、「水戸黄門」など
映画:「夜を賭けて」、 「死に行く妻との旅路」
最近の出演作として、映画:「日本の一番長い日」(東郷茂徳)、
「シン・ゴジラ」(北野海自幕僚長)、「赤い襷」(井原仲次)、
Vシネマ「日本統一」(若松康介)第50〜55,59話、など
■ 構成:原田佳夏(脚本家)
■ 進行役:白田信重(ユング心理学研究会)
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■ 日時:8月1日(木) 19:30〜21:30 開場:19:00
■ 参加費:1,500円
・会の終了後、会場での録画をyoutubeにて配信する予定です。
(諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)
・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。
■ 参加方法
オンライン参加と、配信会場での現地参加の、二種類の参加ができます。
どちらの参加方法でも、終了後にアーカイブ配信を視聴できます。
(1)オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
開始時間にオンラインのミーティングルームに参加します。定員45人。
配信会場とは、チャットでのやり取りや、対面での議論が可能です。
・開場は開始15分前の19:15です。
(2)配信会場での現地参加
配信会場にお集まりいただいて現地参加できます。定員15人。
配信会場:chez alterna(シェ・オルタナ)
東京都中野区松が丘1丁目 17-12
西武鉄道新宿線・新井薬師前駅より徒歩3分
・開場は、開始30分前の19:00です。
(開始前までは参加者間の交流の時間となります)
※ 申し込み後に参加方法を変更したい場合には、事務局までご一報ください。
■ 参加申し込みページ https://jungsalon20240801.peatix.com
■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局 [email protected]
2024/10/26 ユング心理学研究会創立20周年記念大会
「シャーマニズムと統合する世界」
金大偉監督作品『天空のサマン』上映会&トークイベント
主講師:金大偉(映画監督・音楽家・画家)
ゲスト講師:葛西康介(心体技法研究家)
コメンテーター:黒川五郎(芸術教育者・哲学者)
進行役:白田信重(当会会長)
日時:2024年10月26日(土)
【スケジュール】
13:45 開場
14:00 開始 ごあいさつ
14:15 映画上映「天空のサマン」金大偉監督
16:15 映画上映終了
休憩
17:00 トーク開始(オンライン参加スタート)
19:00 トーク終了
会場参加(映画鑑賞含む):2,500円
オンライン参加(トークイベントのみオンライン参加):1,500円
会場:パルテノン多摩 4F 会議室1
京王線(橋本行)・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅より徒歩5分
東京都多摩市落合2−35 TEL:042‐375 1414
お申し込み&お支払い
・ピーティックスにて 申し込み
・研究会事務局へメールにてお申し込み&当日会場にてお支払いも可能です。
映画のみトークのみなど途中参加も可。
メールには必ずお名前を記載してください。
・なお、zoomのオンライン参加のお申し込みはピーティックスでお願い致します。
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ごあいさつ
「ユング心理学研究会」は、ユング心理学とその思想の普及、ならびに心理学、哲学、宗教、芸術、文学等についての交流を目的としたサロン的雰囲気の集まりです。2004年7月に発足し、今年2024年で設立から20周年となりました。この間、様々な講師をお招きしてお話を伺う「ユングサロン」企画を、180回ほど開催してきました。また2012年からは、ユングの著作を読み進めていく「ユングスタディ」企画も並行して行われ、こちらも開催回数は100回になるところです。発足時から東京・中野に月例で集まって活動を続けていましたが、2020年からの世界的な新型コロナウィルス感染症の流行に伴う集会の休止をきっかけに、近年ではオンライン開催や場所を移動しての開催もしています。
この度、研究会の設立20周年を記念して、ユングサロン企画を開催する運びとなりました。研究会顧問であり、ユングサロン講師も数多く務めていただいた金大偉氏を主講師にお招きし、同氏監督作品『天空のサマン』上映会、および「シャーマニズム」そして「統合」という現代における重要なテーマについてトークを行っていきます。また、昨年逝去されたユング心理学研究会初代会長、大橋幹夫氏を偲ぶ会も併せて執り行いたいと思います。お繰り合わせの上、会場にお運びいただけますと幸いです。トークについてはオンライン視聴も可能ですので、是非ともご参加いただければと思います。
ユング心理学研究会 会長 白田信重
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【映画情報】
『天空のサマン』
(2023年度作品)118分
天地人を繋ぐ、満洲族の魂。
祈りの源泉へ。
満洲シャーマニズムの原点を探る世界初の映画。
金大偉監督が多視点で満洲サマン(=シャーマン)文化を描いた集大成的な作品!
中国史上最も広大な領土を誇った最後の王朝「清」。「ラストエンペラー」では、紫禁城をはじめとする華麗な宮廷文化が描かれ、強いイメージを残した。
この帝国を築いたのが満洲族であり、現在の人口は約1100万人。消滅の危機にある文化遺産とも言われる満洲語をネイティブで話せる人はもはや十数名。信仰であるシャーマニズムの伝統、サマン教の儀式や祭りも、限られた僅かな村に残るばかりとなった。
この作品は、満洲族の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある監督自身が、カメラを手に、失われてゆく貴重な満洲文化の伝承に奮闘する人々を追い求め中国を旅する。壮大な自然、儀式でサマン(シャーマン)が天に祈る姿、皆が感謝に満ちる瞬間。神聖な境界へと導く太鼓のリズム。生き生きとした神歌や踊り。受け継がれた精神を語る。穏やかな表情も映し出す。
現在、私たちは世界の厳しい様相に晒され、地球規模の転換点に立っている。この時代に、固有の文化を後世に遺し伝承する事の重要さとは?そのために何が必要か…本作は、国と民族を問わず、観た人それぞれが人類のこれからを考える重要なヒントになるであろう。(「天空のサマン」フライヤーから抜粋)
【講師プロフィール】
●金大偉 Kin Taii (監督、音楽、撮影、製作)
中国遼寧省生まれ。父は満洲族の中国人、母は日本人。来日後、独自の技法と多彩なイ マジネーションによって音楽、映像、美術などの世界を統合的に表現。近年はアジアをテーマに音楽や映像作品を創作するほか、映像空間インスタレーション展示、絵画展、 ファッションショー及び映画の音楽制作、演劇舞台の演出、国内外にて音楽コンサート やイベントを行い、様々な要素を融合した斬新な空間や作品を創出している。
映画、映像監督作品:『回生』('00)、『しゅうりりえんえん』('03)、『海霊の宮』 ('06)『水郷紹興』('10)、『花の億土へ』('13)、『ロスト マンチュリアサマ ン』('16)、『シマフクロウとサケ』('21)、『天の億土』('22)、アイヌ文化と精神をテーマに『大地よ』('23)失われゆく満洲文化をテーマに『天空のサマン』('23) など多数。
●映画祭関連:『ロスト マンチュリア サマン』(2016年度作品)
Ethnografilm 2017(フランス パリ) 正式招待作品
Asian Film Festival 2017(スペイン バルセロナ) オープニング正式招待作品
★金大偉HP
http://kintaii.com
■映画オフィシャルサイト
https://www.shaman-heaven.com/
●葛西 康介 Kasai Kousuke
一般社団法人トリアプローチ代表理事。
Gallup認定ストレングスコーチ。
伝統文化の伝承研究、心体技法研究家、セラピスト。
1980年代半ばより、様々な養生法、心体技法の研究・伝承・修煉を続け、自身のワークショップやセミナーなどでは身心調律法や、ネイティブアメリカンのスカウトの教えを紹介している。
詳細プロフィール https://relaxis.jp/profile
●ユング心理学研究会の詳細についてはこちらをご覧ください
https://jung2012.jimdofree.com
お問い合わせ [email protected]