ユング心理学研究会
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2019年(後期)テーマ『ものの見方』(全5回)

日程および会場は都合により変更になることもありますので、ご参加の際は当HPをご確認ください。

No タイトル・メッセージ 講師

第1回

7月18日(木) 

劇というパラレルワールド

 ー俳優の見ている風景、心の声ー

■講師メッセージ:

 

 俳優の見ている風景とはなんだろうか。夢もまた、人生の体験の1つだとしたら、役はもう一人の自分、劇はパラレルワールドと言えるのでは。夜空に浮かぶシリウスもペガサスも、ケフェウスも、もしかしたら何億年も前に消滅しているかもしれないが私達は感受できる。感受性が認めたものは、体験であり、人生であると言えるのでは。そんな話をしてみようかと思います。

近童 弐吉(俳優)  

第2回

9月19日

(木)

 座談会・東アジアから見える世界

   ーナショナリズム、アート、シャーマニズム-

 

■講師メッセージ:

 東アジア情勢を題材に、ナショナリズム・アート・シャーマニズムという三つの切り口から、世界を見る視点を考える座談会です。

 

 

金 大偉(音楽家、映画監督、空間演出家)       黒川 五郎(茶道家、哲学者)

白田 信重 (ユング心理学研究会会長代行)

第3回

10月17日(木)

 『往還の存在論』の試み

-人類学・哲学・トランスパーソナル心理学の交錯から-

 

■講師メッセージ

 アニミズム(animism)は18世紀の文化人類学者タイラーによって「霊的存在への信仰」として”未開”な段階にある諸民族に特有なものとされてきた。その中核にあるのは「擬人化」であり、それは心理学的にも自我が未成熟な段階の児童に見られるものと考えられていた。しかし、20世紀の末から21世紀にかけて、文化人類学においては「アニミズムを真剣に受け取る(Taking animism seriously)」という標語のもと、「アニミズム」を幼稚な心的表象ではなく、精霊は現実に存在するのだという理解から刷新しようという存在論的な転回が起こっている。こうした海外の動向は、やはりながらく伝承者の世界観と齟齬をきたしていた日本の「妖怪」研究にも示唆するところが大きいと思われる。今回は文化人類学と哲学、そして心理学の新たな交錯から、人間的領域と非人間的領域における往還の存在論(via-ontology)という構想について語ってみたい。

 

甲田 烈

(哲学者、東洋大学井上円了研究センター客員研究員)

第4回

11月21日

(木)

思索の旅、メビウスのメガネをかけて

 〜 21世紀型メビウスメタ理論とその実践 〜

 

■講師メッセージ

 私の唱えるメビウス論は、東西の文化の狭間で私自身の生き様から生まれ出たもの。このメビウス論は、時代と共に、より全包括的なメタ理論へと進み、現在の全人的人間力モデルの構築にいたる。この理論とモデルは教育や企業だけでなく、環境や医療の分野に至るまで拡大、最近では、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」と関係づけ、ABT(A Better Tomorrow)という組織に関わり、諸社会課題に取り組むことになった。このメビウス論とは? グランドデザインとなる全包括的人間力モデルとはを問い、特に教育や企業等で、社会課題解決にいかに活用しているかを具体的に示せたらと考えている。 

 

吉川 宗男

(哲学者、ハワイ大学名誉教授)

 第5回

12月18日

(水)

※会場の都合により水曜日です

テクノロジーの発達による人と世界観の変わり様

 ~インテグラル理論、認知革命、ティール組織と身体性の視点から ~

 

■ 講師コメント

  最近のテクノロジーの進化には目を見張るものがあります。人がコンピュータの世界に取り込まれて行く予感がします。こういった進化は一体なんなのかを、人間とテクノロジーの観点から探っていきます。

 まず、「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福  ユヴァル・ノア・ハラリ (著)」のいう認知革命の歴史(共同幻想⇒書記)に最近のテクノロジーの発達(印刷技術⇒インターネット⇒AI)を織り交ぜて見ていきます。

 次に、最近ビジネス書で話題の「ティール組織」をこれにかけて探っていきます。ティール組織は、ケン・ウィルバー(思想家)の提唱するインテグラル理論にある個の意識の発達モデルを参考に作られています。個の意識の発達とは、すなわち認知革命であり、その発達を側面から加速させているのがテクノロジーであるという視点で見ていきます。

 最後に、仮想現実による時空間の超越や、パラリンピックにおける義足の進化が健常者の記録を抜く段階まで来ているといった身体機能の増幅の話題から、「身体性」とは何かを考えていき、人と世界観の変わり様について掘り下げてみたいと思います。 

 

檜垣 清志

(システムエンジニア)

 

 

 

講師

氏名 プロフィール

近童 弐吉

(俳優) 名古屋市出身。状況劇場を経て、新宿梁山泊旗揚げに参加、90年代を主演俳優として過ごし、海外公演を含む数多くの作品に主演。退団後はフリーとなり、大劇場から小劇場まで、劇団客演等、出演した芝居は100本を超える。直近の代表作は、ルー大柴さんとコンビを組んだコメディ「TOC TOC あなたと少しだけ違う癖」や「野良犬譚」他。TVは高倉健主演 NHK「刑事」の犯人役でデビュー、以来大河ドラマ、二時間サスペンス連ドラゲスト等多数出演、近年は「相棒」「ハンチョウ」「家族狩」他。映画代表作は「夜を賭けて」「死にゆく妻との旅路」、近年の出演作は「日本の一番長い日」東郷茂徳「シン、ゴジラ」北野海自幕僚長、「紅い襷」他。2008 年、モルドバ・イオネスコ劇場に文化庁の支援で留学。

 

金 大偉

(音楽家・映画監督・空間演出家)

 中国遼寧省生まれ。父は満洲族の中国人、母は日本人。来日後、独自の技法と多彩なイマジネーションによって音楽、映像、美術などの世界を統合的に表現。様々な要素を融合した斬新な作品を創出している。

 音楽CD『新・中国紀行』('00)、『 龍・DRAGON 』('00)。また中国の納西族をテーマにした『TOMPA 東巴』('03~'07)シリーズ3枚を発売。東日本大震災への祈りの組曲『念祷 nentou』('11)、『冨士祝祭?冨士山組曲?』('14)、『鎮魂組曲2 東アジア』('17)、最新作は『マンチュリア サマン』('18)など多数リリース。 映画監督作品は、『海霊の宮』('06)『水郷紹興』('10)『花の億土へ』('13)『ロスト・マンチュリア・サマン』('16)など多数。

 

黒川 五郎

(フィロソファー・茶道家)

 慶応義塾大学文学部卒業後、教職の傍ら人間形成の芸術哲学(WINGED CROSSING)を構想。教育哲学会等での研究発表が好評を博し、総合科学研究機構(筑波産学協同棟)教授、青山学院大学講師等を兼任。現在、茶道をコンセプチュアル・アートとして展開するティー・セラピー・スタジオ芸術教育学研究所所長。裏千家茶名: 宗五。

 著書:『ティー・セラピーとしての茶道』『ティー・セラピーへの招待』(川島書店)、『新しい茶道のすすめ』(現代書林)他。http://tea-therapy.com

 

白田 信重  

 (ユング心理学研究会会長代行)

 早稲田大商学部卒。当研究会主催のユングの著作を読み進める「ユングスタディ」企画の進行役。今期スタディのテキストは「心の本質についての理論的考察」(1954)

 

甲田 烈

 東洋大学井上円了研究センター客員研究員・EMS公認講師

東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学(仏教学専攻)。相模女子大学非常勤講師(2004-2014)。元日本トランスパーソナル学会常任理事。著書に『手にとるように哲学がわかる本』(かんき出版)、『水木しげると妖怪の哲学』(イーストプレス)、共著に『インテグラル理論入門Ⅰ Ⅱ』(春秋社)がある。最近の論考としては『論集 井上円了』(教育評論社)所収の「井上円了と民俗学」

 

吉川 宗男

Muneo Jay Yoshikawa

Muneo Jay Yoshikawa 哲学博士(Ph.D.)

 ハワイ大学で35年間教鞭、1997年定年退職。アメリカ国籍(日本在住)。現在ハワイ大学名誉教授、IMGS国際メンターシップ グラジュエイト スクール(大阪)学長。UFC顧問。

 

 専門分野は人間学(Humanics)、対話哲学、経営哲学、異文化コミュニケーション論、リーダーシップ論、メンター学等幅広い。現在、独自のメビウス論を基に経営・教育・健康・環境など多彩な分野で活躍。著書に「出会いを哲学する:人生を豊かにするメビウスの原理」「異文化間コミュニケーション:文化摩擦の解消のいとぐち」他。学術論文多数。ハワイ大学最優秀ティーチング賞、アルバート・シューバイツアー賞等を受賞。

 

檜垣 清志

 システムエンジニア、当研究会副会長

 本業では、システム開発における開発方法論、エンジニアリング、モデリング手法の研究をしながら開発現場への適用と改善を主導。

 インテグラル理論のフレームワークにより、科学、心理学、哲学、伝統主義から心霊現象といった現象全般の理解を目指している。

 

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